ペカチカほいほいのブログ

ギャンブル歴50年、浮き沈み人生で出会った楽しい出来事の数々。

クズ屋運営の「パソコンショップ」2ヶ月で潰れる

15年前、廃棄パソコンの入荷が増えてきました。
オッサンには「普通のアイディア」が浮かびます。



♬バラして「部品取り」するより、
「修理して」中古パソコンで売ってしまおう!



オッサンとこに入荷する廃棄パソコンは
だいたい「どっかが壊れてます」
しかし3~4台から部品を寄せ集めれば
1台組み立てれそうなんですね。


この廃棄パソコンの仕入れ価格はタダ同然。
壊れてるから「タダで処分」してくれて「ありがとう」の世界です。


意外と高年式も混ざっているんです。
液晶が割れたとか、スイッチ入らないとか、フリーズするとか・・・
そんな症状で「壊れた!もういらない!」でウチにやってきてます。



もし3台で1台組み上げれば3万円程度で売れそうです。
バラシて部品取りするより、5倍以上利益が出ると考えたの。



オッサンもオッサンとこの従業員もパソコンは素人です。


パソコンに付いてる
①液晶パネル
②メモリ、HDD、基板、半導体
③バッテリー
の部品・素材としての知識は凄いんですが・・・・・


それらを組み合わせて動くパソコンの「しくみ」は
まったくわかりません。
もちろんパソコンは使えますが、
修理、OS再インストール、ライセンス認証だのと・・・・・・
そんなの知ってるヤツはいません。



そうだ! 派遣を使おう!
派遣会社にパソコン知識のある子を探してもらいました。


派遣されて来た子・・・取り合えず「山崎」にしますか・・・


山崎は優秀な子でした。


壊れたパソコンの山からチャチャっと部品を抜いて、
外観がまともなパソコンを選び、それに部品を組んでいきます。
これを・・・ちゃんと動くようにしちゃうんです。



さらにビックリは・・・・・
パソコン再生の裏技をよく知ってるんですね。



OSを再インストールするとライセンス認証が必要です。
認証作業をしないと「不正ソフトで動かしている」と
メッセージがでます。
そんなパソコンじゃ売り物になりません。



オッサンは組み上げたパソコン1台ずつに
ライセンス認証用に「新しい正規ライセンス」を買う考えでした。
それが全然必要じゃないって・・・山崎が言います。


彼は潰れたパソコンのライセンスカードを再利用して
簡単に正規ライセンスを取得するんです。



いまは誰でも、どこでも、オッサンでも手慣れた作業ですが
15年前は「一部の人だけ」知る技だったと思う。



山崎のおかげで中古で売れそうなパソコンが
ジャンジャンできました。



「中古パソコンショップ開店です」



ノートPCをメインに50台ほど陳列し、
山崎が店長です。ショップの裏に作業場を設け
客のいないときは組み立て作業をしてもらいましょう。




あのPCデポやハードオフをまだ聞かない時代でした。
中古ショップなんて秋葉にチョロチョロあったくらいです。



ALSOKの防犯装置も設置してセキュリティも万全。




でも夜中に泥棒が入ったんですね。
朝・・・山崎が店に行くと・・・
パソコン50台・・・・ゴッソリ盗られたわ~
売値で100万円以上!


警察を呼んで現場検証・事情聴取
警察が言うには・・・・
①窓の鍵が掛かってなかった。
②防犯装置がOFFになっていた。


結論
「内部犯行です」「自分達で調べてください」
「警察は関与しません」



う~ん・・・・山崎が犯人?



彼は「窓の鍵」の閉め忘れは
「そうだったかもしれない」と言った。


セキュリティシステムのOFFについては
「それは気付いてない」と言う。



オッサンは山崎を信じることにした。


「次売るためのパソコンを組んでくれ」


山崎は頑張って「60台」作った。


パソコンショップ心機一転「新装再開店」です。


4日後・・・・・
夜中の3時にオッサンに着信。
ALSOKから



店に泥棒が入ったから来てくれと呼び出し。
窓ガラスが粉々に割られ、パソコンが全部ない。
店の中メチャクチャです。



警察を呼んで現場検証・・・・・


「おそらくこの荒っぽい手口は外国人窃盗団の仕業」
「入って警報作動してガードマン来るまでの5分で」
「ぜ~んぶ持ってった」




当時〇〇人と〇〇〇〇人の窃盗団が何でも盗んでたのね。



その後・・・ネットオークションに切り替えました。


山崎はもういませんが・・・彼は優秀だった。