ペカチカほいほいのブログ

ギャンブル歴50年、浮き沈み人生で出会った楽しい出来事の数々。

モンサンミッシェルの悲劇

※この記事は「汚いお話」です。お読みになるには覚悟が必要でございます。


オッサンはJALのマイレージが120万マイル貯まっておりました。


月に4・5回、国内外へ出張です。
日本全ての都道府県へ訪問して宿泊しました。
「香港・中国」「台湾」「韓国」そして東南アジアへときどき・・・
年に2回はアメリカも行きます。


香港、韓国、アメリカはビジネスクラスで飛びます。
だってタダだから。


カジノがチケットを出してくれました。
ご招待チケットですがマイレージは貯まります。
もちろんカジノのホテルもタダです。



ビジネスクラスのチケットは破壊力ありますよ、
3回も乗ればエコノミー1回分が貯まります。
貯まりに貯まったマイレージが120万マイル、
いい加減使わないと・・・使いきれません。



さてそんな遊びまくるオッサンも・・・
たまには家族サービスでもと
娘2人連れてフランス旅行に行くことにしました。



旅の行程は娘たちが企画・立案、
オッサンは付いてって金払うのが仕事。


3日ほどパリ近辺でお決まりの観光地を回り、
明日は娘たち待望の世界遺産「モンサンミッシェル」です。


今日はちょっと変わったもの食べようと
夕方みんなで出かけました。
フランスの料理も飽きて、日本食はイマイチだったので・・・
ブラブラしながらレストランを物色していると・・・
「イラン料理」の店発見


面白そうと入店、イラン料理おいしくいただきました・・多分・・・


翌日TGVだったかしら?・・・特急電車で最寄り駅まで行き、
バスに乗り換えて「モンサンミッシェル」へ到着です。


奇麗です。もの凄い数の観光客です。羊が近くに沢山います。


「おとうさん、一番上の修道院まで行くよ!」


娘先導で坂道をずんずん登って行って、もうすぐ頂上付近で
オッサンの腹具合がおかしくなった。


強烈な「腹痛と便意」・・・・


娘に言う
「お前らで観光してこい。おとうさんトイレ探して、あとで電話する」
当時Auの電話はパリで使えたので3人ともAuの携帯を持ってました。



オッサンはトイレを探して上ってきた坂道を下る下る・・・・
売店じゃあダメでした、トイレ無いって。
レストランならあるはず・・・・レストランを探してどんどん下りました。



有名な「名物オムレツ」を出すレストランが
入り口近くにはいっぱいあったんです。
オッサンは内またで、アゴをノケゾラして、
悲壮な顔で参道を下っていきます。
オッサンの下る速さよりも速く、お腹もどんどん下って行きます。



あれって・・・不思議ですよねえ・・・
トイレを探してる間はなんとか我慢できるんです。



ところがトイレが目の前に現れてですね。
便器まであと10メートルくらい・・・・・これが・・悶絶寸前になる。


あと数歩でトイレのドアです、「頑張れ頑張れ」自分を励まして
やっとの思いでトイレを開け・・・・ん?開かない・・・・
「先客あり」



オッサンの我慢はその瞬間に切れました。
全量排出・・・いや排泄です。もちろんパンツもズボンもはいたまま・・・


ブツは・・・・この旅行のために新調した
ナイキの黄色いスニーカーまで到達してます。
何とも言えない異臭が立ち込めます。



オッサンはキッと踵を返しました。トイレの出口へ向かってダッシュ!


世界遺産「モンサンミッシェル」の参道は・・・


ものすごい人です。すれ違うのも容易じゃありません。


マズイ! この香しいオッサンは・・・絶対に指をさされる。
日本人の面汚しになる。


一刻も早くこの場を立ち去らねばなりません。


どうのようにモンサンミッシェルの参道を下ったか記憶がありません。


なんとか城門をでて、すぐ横の海辺に佇んでいました。



娘に電話をしました。  なんと圏外でやんの・・・・
連絡がつきません。 困りました。完全に打つ手がないんです。
娘を探しに再突入なんて・・・できる訳ないでしょう。


はるか遠い異国の地で「ウンチ漏らしたお父さん」なんて
娘の夏休みの日記に書かれた日には「笑いもの」です。



臭気の収まる気配はありません。人様にご迷惑おかけしたくありません。
でもでも凄い人なんです。人のいないところが無いんですよ、



1か所だけ・・・人から距離を置ける場所がありました。



それは海の中です。
しかも洗濯もできちゃう♬ ナイスアイディア!!
しかもモンサンミッシェルの入り口が丸見えで
娘たちが出てくればすぐわかる。ナイスロケーション。



オッサンは静かに海に入りました。
モンサンとバスの駐車場を繋ぐ通路の「10M」ほどのところから海です。
遠浅です。溺れることはありません。


ポケットから財布・携帯を出して岸に置き、海へチャプチャプ。


バカでしょうか?  それしか選択肢はなかったんです。




2時間ほど海に浸かってました。


何人か通り過ぎる方に声かけられました
「are you OK?」
おいオマエ正気か?ってことですかね・・・




娘2人が城門から出てきました。


大声で呼んで「こっちこっち」と手を振りました。



娘が駆け寄ります。


「何してんの?」「散々探してたのよ」「どうしたの?」


かくかくしかじか・・・状況説明するも
ただただ呆れてオッサンをマジマジと見てます。


その瞬間  お父さんの威厳は崩壊しましたね。間違いなくね。



オッサン
「あのなあ売店でTシャツ売ってただろ、あとバミューダパンツも」
「サンダルも有ったら買ってこい、いやすいません買ってきてください」


バミューダパンツとTシャツとサンダルを買ってきてもらって
モンサンミッシェルの裏手の海岸へ移動して着替えました。



着ていた「Gパン」「パンツ」「シャツ」「靴下」「ナイキのスニーカー」は
大西洋へ流しました。今日までありがとうって・・・


海に浸かってたので体はきれいと思ったんですが、
海は羊のウンチがイッパイ流れてました・・・
帰りのバスの中で1分に1回くらい・・・・
自分のニオイを再確認しながら・・・・パリへ逃げ帰った男です。


翌日は日曜日・・・・パリのお店は日曜は休みでした。



着替えはあるけど靴が無い。
なんせこの日泊ったのが名門「フォーシーズンズホテル」
サンダルはちとマズイ。
結局近所で開いてたのはルイビトン本店だけ
これも特別だって、日曜営業できるとこはLVくらいだとか? 当時の話


店にサンダルでずんずん入って、
日本人の女性スタッフに靴売り場は?って聞いて
2Fに行って
男物の靴はこの28Cmしかないって言われたけど
それでいいって言って
5万近い靴買って帰りました。滞在5分だった。
ぶかぶかで2度と履かなかった。


事件の原因はねえ、あの「イラン料理」よ。絶対そうよ。



おっ飯塚オート始まったぜ、あっ8-7-3だ!
早速1本取ったぜ・・・
配当は?  20800円か  60000円遣ってますからマイナスです。