ペカチカほいほいのブログ

ギャンブル歴50年、浮き沈み人生で出会った楽しい出来事の数々。

クズ屋の「為にならない」節税のお話。

負け戦なのに命を投げ出して戦って散った方が沢山います。


かたや、自分が助かるために平気でヒトを売るタイプも結構多いです。


昔からこの2種類の人間はいたことでしょう。



過去3回も「国税」に売られたんですね。
※「売る」とはオッサンと帳簿外取引をしたとペラペラしゃべること。
※3回とは「対面調査」が「本調査」へアップグレードした回数です。
※単なる対面調査は数え切れません。





平気でヒトを国税に売るなんてクズ屋の風上に置けません。
ねっ、そうでしょう?



自分の損害(追徴課税)が少なく済むとか、
取り調べの精神的プレッシャーから早く解放されたいとか
人聞き悪いから早くカタを付けたいとか・・・
嫁さんに「オンナがいる」ことバレないためとか・・・
理由は数々有れど・・・・
オッサンを売るんじゃないよ!  プンプン
最初から覚悟の上の「B勘定」だろうよ!!



オメエが売ったおかげで・・・すべて辻褄が合わなくなるんだよ。
アンタのとこに関係ない先まで迷惑が及ぶんだよ。
テメエの彼女のお手当のために「どんだけ知恵」使ったと思うんだよ!



オッサンの自慢は一度も取引先を「売ったこと」はありません、
使途不明金は「社長交際費」で課税してもらって払ってきました。




ではその一部始終を語ってしまいましょう。


最初に・・・・クズ屋の商売は「現金取引」が基本です。
大企業さんなら「末〆、翌末払い」もありますが、
取引相手の95%は生粋のクズ屋です。
キャッシュしか信じてません。



※これは架空のお話と思い込んでくださいね。遠い昔の話です。



ある日オッサンとこに会社社長の「S」が荷物を持ってきます。
オッサンは値付けします。
「これ全部で500万円」
S
「OK、200はBで」

「解った」


まず300万+消費税5%の315万と
別に200万
合計515万を渡します。


S社長から315万の領収書をもらうわけです。
200万円は「どう使おうと勝手」なおカネになるんですね。



明細は「スクラップ一式」315万円です。
重量や数量は記入してはいけません。


懐の潤んだS社長は帰りに「彼女」んとこ行くか知りませんが
さっさと帰っていきます。



このアンポンタンS社長がベンツを買ったんです。
しかも1500万キャッシュで払いやがった。
税務署は零細企業に新車のベンツなんて停まってれば「速攻調査」するんですよ。


だから車は「リース」にしろって言ってたのに
「キャッシュ」で買いやがった。



クルマだけでなく「ゴルフ会員権」「別荘」「リゾート会員権」
ぜ~んぶキャッシュで買いやがった。
名義が嫁かセガレか娘か知らんが、一族郎党なのは間違いない。



当然税務調査が入ります。



これもね・・・毎年ある程度納税してればですねえ・・・
県税事務所もこんな考えですよ。
「毎年少しは税金納めてるからベンツはなんとか許してやる」




ところがどっこい、ここ3年の納税額は雀の涙、
「どこにそんな金があるんだ?」当然そうなります。
これは国税さんに出馬願おう!!
追徴1000万取れそうと思えば国税局が「大喜び」で来ますよ。



国税と聞いただけで「経験のない弱小経営者」はビビります。
彼らの恐ろしさは「噂でタップリ聞いてます」からね。
※まあ・・弱小企業じゃ経験ある方が少ないですわな




国税さんは一発で見抜きます。
「こいつは直ぐ喋る」




国税
S社長さん、車も会員権も現金で買ってるんですが
会社の預金も、個人の預金もそんな残高ないですねえ。
現金出納帳でも100万ほどしかないですねえ。


「その金どこから出したの?」



S社長も「どうすれば課税を免れるか?」シュミレーションはしたはずよ。


「案1」死んだ婆さんのの遺産が入った
これは相続税払えって言われるから「没」


「案2」1億拾った
これは拾得物横領で「没」


「案3」知り合いから借りた
誰からと聞かれてすぐウソとバレル「没」


「案4」競馬で1億当てた
ナイス! そう言おう  


※マジで最初そう言ったらしい。



国税
そうですか、競馬の勝ち金も課税対象ですから
3000万+加算税で4500万頂戴します。



S社長
あっ今のウソです。勘違いです。 速攻訂正したってさ
競馬の勝ちは無税と思ってたらしい。



で・・・・結局・・・・
オッサンから商品を集めるための「前渡金」で預かった金で買ったの
そんなこと言いやがった。


誰が入れ知恵したんだろ・・・・ヤロウの税理士か?



つまりですね・・・・・
取引先のオッサンはとてもやさしい人で
①支払いでもなく
②借入・借金でもなく
③裏金でもなく
商品を集めるための前渡金として1億を先に預かったと言ったんだわ。
それもキャッシュで預かったと言った。
商品を集めてオッサンとこに持ち込めば「預かり残高」を消し込んでいく。
そういう「1億」です!




国税さんの心境・・・・
あっそう! そう来た! バカな割によく考えたな。シメシメ♬



当然国税さんは「エビデンス」を確認しますよね。
「何か預かり証みたいな資料ありますか?」


S社長
「んなもん無い、彼と俺の絆で預かってる」



絆とか友情とかで納得するはずないじゃん! 



某月某日・・・オッサンの会社
ピ~ンポ~ン・・・・国税4人到着。




国税調査官が聞きます 
※調査官と査察官て格が違うのかな?



S社長に1億を前渡金で預けてるようですね、現金出納長を見せてください。



オッサンの現金出納帳はメチャクチャでした。
残高が9千万です。要は会社に現金9000万を置いてるってことです。
実際は裏金でアチコチ払ってるので、空っぽですわ。
しかも去年調査があったばかりで当分来ないと踏んでたから、
帳簿の整理(改ざん)は手付かずよ。



現金出納帳を見た後、
「では現金を見せてください」


んなもん有るわけないじゃん!!


「すいませ~ん、出納長の記入が超遅れてるんですよ」
「手元現金から相当仕入れで払ってまして、今現金は100万ですね」
「ちょうど仕入伝票起こして帳簿記入するとこだったんですよ」
「ほらうちの商売ってモノの動いた日と、値段の決まる日がずれるでしょ」
「それって散々国税さんにもに説明してきたでしょ」


過去3回ほど国税に説明してることを強調するオッサンです。



国税
「では。どこにどんだけ払ったか説明してください」
※国税の心境「あ~こりゃダメだ、強制かけるか!」




「ん~・・どこに払ったか?営業担当に聞いてみないと・・・」
時間稼ぎに必死です。



国税
「Sさんに1億前渡金で渡してるんですか?」



「あれ~どうだったかなあ・・・ちょっと記憶が・・・」



国税
「1億も預けといて記憶が無いんですか?」
「そんなのおかしいでしょ!」




「いやあ~渡してるのは間違いないんですが、あちこち渡してるもんで・・」



国税
「そうですか・・・いよいよ本格的に社長さんとこ調べないと無理ですね」




Sのヤロウ・・・・死んでしまえ!



国税
「前渡金ってこの業界では普通なんですか?」


※前渡金が普通かどうかは知らないが、
オッサンは小さいアンダーさんに渡すことが多かった。




オッサンの説明
そうですね、前渡金とか仮払いみたいな形はよくあります。
ウチの仕入先さんは体力が無いので仕入用資金として渡します。
これは貸付ではありません。仕入れの先払いみたいなもんです。


前渡金はですねえ、彼らから仕入できそうな大口があるからと
情報を貰ったりすると「その仕入れ用に」と預ける時があります。


どっちも現金を渡したときに「エビデンス」は貰いません。
仕入先に信用も置いてますし、
モノが入ればちゃんと伝票起こすんですから。特に問題と思ってません。


また当社の仕入システムは他社と違って特殊なんですね、
だってトラック1台分もってきてドンと降ろすでしょ。
それを仕分けして、これが何個、あれが何個、
こっちは何Kgと分けるんですから。


仕分けが全部終わって、仕入れ価格が決定するんですが、
モノによっては仕分けに「ひと月以上」かかります。
その間待たせることはできません。
ある程度渡すんですね。



国税
言ってる意味が解らない、
持ち込み数量と仕入数量と販売数量が合うのが普通でしょ?
多少の歩留まりがあるのは理解するけど、社長さんの言ってることは
理解できません! ぴしゃり!



※毎回国税が入るたんびにモメるのが
「仕入数量」「販売数量」「歩留まり」です。
オッサンみたいな特殊なクズ屋は違うんですね。


1台のトラックから「個数で売れる部品」も取れば、
「Kgで売るスクラップ」も取る。
当然段ボールだの、プラだの捨てるゴミも出る。
仕入れと売りの数量勘定が合うわけがない。



他のスクラップ屋はKgで仕入れて、Kgで売るから
そんなに大きな問題にならないんですが。
オッサンは1式で買うんです。重量でも個数でもなく1式なんです。
簡単に言うと「ひと山なんぼ」で買うわけです。
もう毎回問題になるのがコレ





結局・・・・最後どうなったかと言うと



オッサンは「前渡金」「仮払金」を渡した先を証明できず、
現金出納帳にはバッチリ記載されてるのに、
手元現金に残っていない分を「飲み食い」で使ったと認定されて
ガッツリ課税。



国税来るのがもう数か月先だったら帳簿イジれたのに。残念!!


このときは・・・・2600万くらいが追徴だった。



Sのヤロウもなんだかんだで課税されたらしいが額は不明。
Sはオッサンから預かったことになってる1億は返さないし。
あっ当然か、アイツに前渡金は渡してないから。



浮気してることヨメさんにチクったらよかった。プンプン!!

クズ屋「キングコブラ」で腰抜かすの巻

タイのバンコック郊外に
日本の電機メーカーが大挙押し寄せた工業団地があります。


某電機メーカーだけでも9つの工場が立ってました。


その電機メーカー本社の依頼を受け、工場のリサイクル状況確認・改善指導で
オッサンはタイへと旅立ちました。起業して5か月目のことです。


もちろんエコノミー席、当時TGは後方の席で喫煙可能でした。
タバコぷ~かぷか吸いながら6時間のフライトを終え、タイへ到着です。





電機メーカー提携の安ホテルへチェックイン。
最終的に電機メーカーさんへ請求するのですが、とりあえず自分持ちです。
1泊 日本円で1200円ほどと記憶してます。



翌朝4時に電機メーカーさんが迎えに来てくれました。
工場の日勤開始はは朝8時からとのことですがずいぶん早いお迎えです。


えらい遠いとこかと思いきや、混んでなければ40分だそうです。
ただ朝の渋滞がハンパなく朝5時過ぎると工場まで3時間かかるらしい。


そんなこんなで1時間走って5時過ぎに工場到着です。


朝8時過ぎから工場長さんに工場案内を受けることになってるんですが、
まだ3時間ほどあります。リサイクル提案の資料など確認しながら
お待ちしていました。



さて、この工場は「テレビ工場」でした。


当時のテレビといえば液晶ではありません、ブラウン管テレビですね。


オッサンは「ブラウン管テレビのリサイクル」で世界初のアイディアを
持って来たんです、
自分で言うのもなんですが、まさに画期的なアイディアでした。



工場長さんがお見えになって、挨拶もそこそこ、現場へ行きます。


工場長
「ここが廃材置き場です、この蛍光体が厄介で困ってるんです」
「タイでは処理する工場も無いんです」
「日本に送って処理するにはバーゼル法に抵触します」
「めちゃめちゃ困ってます」



「楽勝です、全部日本に送ってください、」



工場長
「????日本に送るんですか?」



「そうです、このGとBの粉には亜鉛が50%以上含まれています」
「有価物として日本に送ればバーゼルに抵触しません」
「このRの粉はユーロピウムとイットリウム(レアアース)です」
「これも有価物で購入します」



工場長・・・・・今にも泣きそうなくらいに喜んで
「どういう風に進めればいいでしょうか?」




「現場担当者さんにやり方教えますので呼んでください」



現場担当者が4人やってきました。現地の方です。
オッサンが言います。
まずRGBの粉が混ざってるのがある、これはダメだから選別する。
オッサンはいきなり袋の中の泥に手を突っ込んで
「白い粉」と「黄色い粉」と「グレーの粉」を分け始めました。
これはコッチの袋、それはアッチの袋、アンダスタンド?


「解った?」


オッサンはたった数分のお手本作業で全身真っ白けです。


現地の連中・・・・・ビビりやがんの・・・・
だれも手を出しません、有毒な粉と思ってるようです。



おまいら・・・クズを扱うのはなあ・・こんな風にやるんじゃ!
目で見て、手で触れて、舌で舐めるんじゃああ・・・・



大丈夫って、すぐ死にはしないから・・・将来は分からんが・・・



そこへ工場の社長(日本人・本社で部長クラス)が登場!
オッサンを見て呆れかえってます。
「なんじゃコイツは、正気か?」そんな顔です。


社長が来たせいか・・・・
渋々・・・・連中もやり出します。
オッサンは率先垂範・・・何事も無いように進めます。
そのうち連中も仕分けのコツをつかんだようです。
取り合えず1袋分の仕分けを完了。
1時間ほどお手本見せると、オッサンも現地社員も真っ白けです。



社長と工場長が言います。
「やり方は分かった、明日から専用の作業服とマスク用意する」
「今日はヤメ」 ※多分こんな汚い作業は現地人もしたことないでしょう。



本日オッサンは作業服を5着用意してました。
まず1着目はゴミ箱行きです。



続いて・・・・別のクズ置き場へ
そこはブラウン管テレビの心臓部「電子銃」のスクラップ置き場です。



これはタイの地元鉄クズ屋が「雀の涙」で買ってくれるそうです。
処理先は困ってないが、価格は高い方が良いと工場長が言います。
実はオッサン今回の狙い目はこの「電子銃」でした。
電子銃スクラップを「ガンパーツ」と言います。



このガンパーツにはニッケルが豊富に入ってるんですね。
毎月20tも発生するようです。
現地スクラップ屋の10倍の価格で買っても日本に持って帰りたいブツです。


オッサンは「ぜひガンパーツを売って欲しい」と頼みました。



工場長さんは「売るのは問題ないんだが、今の業者をどうするか」
これが問題と言います。



よくよく聞くと地元の顔役が社長で、どうも裏の顔もあるらしいとのこと
地元のヤクザみたいなものでしょうね。



あまりコトを荒げて既存業者とトラブって、
メーカーさんを巻き込むのは本意ではありません。
ガンパーツは諦めることにしました。



9工場巡回の初日です。すでに蛍光体は決めました。
残り8工場からオイシイのがあることに期待しようと
このガンパーツは諦めました。



余談ですが、この判断は最善だったようです。
数年後、別の電機メーカーのインドネシアにあるテレビ工場へ
日本のスクラップ屋が乗り込んで、ガンパーツを取ったんですが、
日本輸送する寸前に現地工場の「払い下げ担当者(日本人)」が
射殺される事件が起きてます。
犯人は地元スクラップ屋が雇った「殺し屋」だったようです。
これにビビったメーカーは日本のスクラップ屋を追い返しました。


さて、真っ白けになったオッサンはきれいな作業服に着替えました。
着替えたオッサンに社長と工場長がランチに行こうと誘います。
何が食いたい?どっちがいい? 選べと言います。
①日本からのVIP用  高級 和食あり。
②日本人工員向け   普通の社食
③現地向けのキャンティーン 屋根だけエアコンなしの社食


当然③です。オッサンは現地が好きです。


なんか・・・しぶしぶ2人とも同意してキャンティーンへ到着。


ドラム缶にタイ米がゴッソリ入ってるんですね。
そこから大皿にライス大盛にして、
好きな料理をライスの上にぶっかけていきます。
最高にうまかった!(バナナの唐揚げ以外は・・鳥唐と勘違いした) 



午後から2つ目の工場へ行きました。
そこはパソコン部品工場なんですが、クズ置き場の管理が悪いんですね。


横を小さな川が流れてて。置き場は屋根は有るが壁の無いとこ。
雑草ぼうぼうです。いろんなものが周辺に捨ててありました。


この工場での狙いはコバルト、レアアース、白金です。
HDDに使われてたマグネットの取り出し作業を指導してるとき、
近くにロープが数本捨てられてました。
ロープです。どう見てもロープですよ。



それが・・・そのうちの1本が・・・・
ニョロニョロとオッサンめがけて走り出すじゃあ~りませんか!



腰が抜けました。




全長2m以上だったと思います。


現地人が棒でひっぱたいて殺したのが「コブラ」でした。


ここではよく見るそうです。


いたるところに現地語で「コブラ注意」の看板があるそうです。


たまたまこの日の気象条件がコブラの出やすい気候だったそうです。


コブラは1匹だけで、他はロープだった。


コブラの種類が「キングコブラ」かは不明ですが・・・・


タイトルはキングコブラにしております。



そんなこんなで初日の工場視察は午後3時に終了。


テレビ工場の社長が「社長専用車」を貸してくれて、
ホテルまで運転手付きで帰ったんですが、3時間かかった。



その後「ジムトンプソン?」だっけか・・・・

シルクのネクタイで有名なショップまで連れてってくれました。




さて、テレビ工場から発生する蛍光体屑は通関時に
クズかゴミかで「通産省」とスッタモンダしたのですが、
無事国内に搬入して、青森県の亜鉛工場でリサイクル原料で使うことができました。



蛍光体とはカラーテレビの3色(RGB)を出すための塗料みたいなものです。
それに亜鉛とレアアースを使います。
当時この厄介物を処理できる工場は日本にも無かったのですが、
岩手の精錬会社に「こんなスクラップが有るよ」と提案すると、
興味を持った技術部長さんが「リサイクル方法」を確立してくれた。
電気メーカーも亜鉛メーカーもオッサンも大喜びのリサイクル提案でした。



クズ屋は無理すると射殺される世界です。

会社を辞めた理由、起業した理由

オッサンはクビ同然で会社を辞めました。
当時勤めていた商社の親会社(大企業)の実力部長(社長になった方)に
暴言を吐いたんですね。



その方はリサイクルを統括する部署の「超ワンマン部長」でした。
その大企業は関連子会社が山ほどあって、
その1つにオッサンは所属してました。



毎月「合同リサイクル会議」があり、
リサイクル事業をお手伝いする「子会社4社」と
親会社のリサイクル統括部隊、
4つのリサイクル工場から担当者が集まって「1日会議」です。



その会議にウチから専務、部長、課長、(ヒラ)オッサンと4人出席



テーマは新規事業の話に移りました。
オッサンは少し前、親会社に対して
ある「新規リサイクル事業企画書」を提出してました。


この提案した企画に対して「超ワンマン部長」さんが
「こんなの却下!できる訳ない」と申し渡したんですね、


ところが・・・
提案は却下するけど「企画の詳細なデータベース」を出せという。




もちろんオッサンの企画は会社の財産ですから、
データベースの提出は当然です。すでに上司にはすべて渡してますしね。
上司が提出すれば済む話です。



却下は想定してました。
すでに上司の課長とは「没」後の対応も相談済で、
「親会社がコレに乗ってこなければホカとやろう!」
社内ではそう決まってたんだから!!!




オッサンはただ説明が欲しかったんですね、
「なぜ廃案なのにデータベースを欲しがるんですか?」
「検討継続なら出すのも納得ですが、却下なら不要では?」
と聞きました。


「オメエみたいなヒラに言う事ではない」


「それじゃ納得できない」オッサン食い下がります。


約5分ほど・・・・
次期社長間違いなし! と噂の
「切れ者、超一流大学卒のワンマン部長」と
「高卒、依存症のオッサン」と言い合いになった訳です。
会議席の一番高いところと、低いとこ、間に20人挟んで言い合いです。



その会議で身分が一番低いのがヒラのオッサンでした。
親会社さんも他の子会社さんも参加者は課長さん以上です。
当時のオッサンの会社からは専務、部長、課長・・・・・
他の子会社も専務クラス(出向さんで本社部長級)多数様参加、



さらに「ワンマン部長」の上司である
親会社の常務さんも列席の大会議でした。


「黙って渡せ!」とワンマン部長


「説明しろ!」とヒラのオッサン



オッサンは口走りました。
「この企画は廃案ですよね」
「それではウチ(当社)はウチで別の会社と組んでヤリます」
「親会社なんてこの企画のワンノブゼムですから!」


だって・・・社内は「それで行こう」ってなってたはずだもん。




まあ~ウチの専務も部長さんもこれにはビックリ!


「ヒラが何てこと言い出すんだ」と激怒な訳です。



「オマエ・・・永久に親会社に出入り禁止」


と・・・言い渡され・・・・リサイクル営業部から
リサイクル倉庫の現業部に移動させられました。



でね・・・でね・・・その企画は
親会社が再検討の結果「やることに決定」しやがったんだわ。




新しくプラントを造ることになって・・・・
オッサンに「知恵を貸してくれ」と依頼が来たんだぜ。
どの面下げて言えるのか・・・・
それでも・・・そこは身の程知ってるサラリーマンのオッサンです。


笑顔で工場へ行って知ってる技術全部教えたの。
それからほどなく・・・専務様から呼ばれて・・・
「暗に退職を奨められ」


や~めた!  んですね。



しかも酷い仕打ちが待ってた。
そのプロジェクトに「オッサンがいた商社」は外されて、
ワンマン部長の「仲良し零細企業のX社」が入ってるんだわ。



起業後・・・
ワンマン部長さんがX社から「バックマージン」貰ってるって
「証拠」を握った。公表しなかったけどね。



某年の1月29日(金)
オッサンの退職日でした。
午後3時まで作業をこなし、倉庫の方々へ「ご挨拶」を済ませ
退職の諸手続きのため「本社総務部」へと向かった。



退職届提出が1月5日、
業務引継ぎ必要なし、退職を取引先に言わないこと、
釘刺されてました。


オッサンの方も・・・
移動したにもかかわらず、引継ぎしてないもんだから
既存取引先からジャンジャン電話が入って
「あれどうする。これどうすればいい?」と対応するのが途切れない。


有給休暇消化のヒマ無し、送別会無し、


追われてヤメタ・・・・んだろうなあ



退職後・・・・・2月1日(月)


自宅に電話。


某大手電機メーカーの取締役さん。



よく自宅の番号解りましたねえ。誰から聞いたんです?



アンタのいた会社の総務部から聞いたよ



良く教えましたね・・・




な~に簡単よ、
普通は総務部に電話して「電話番号教えろって言っても教えない」だろ、
こう言うんだよ、
「彼に金貸したままで困ってる」
「このまま行方不明だと返してもらえない」
「もし連絡先教えないとソッチに請求するぞ」
「速攻教えてくれたわ」



なるほど・・・・・良いんだか・・悪いんだか・・・・
※この取締役がフィリピン工場長だったとき散々世話したのがオッサン





「これからどうすんだ?何やるんだ?」



「未定です、タイのサムイ島でも行って遊んできます」



「明日、朝10時、浜松町まで来い!仕事出してやる!」



「ありがとうございます」



サムイ島行はキャンセルとなり、沢山仕事を貰いました。


最初にリサイクルの市場調査でしょ。
※どこぞのシンクタンクの1/3のコストで10倍マシな報告書と褒められた
そして各工場の環境担当者を集めて講演。
また国内外の工場の現場でリサイクル改善の指示など・・・・
おかげで起業など考える暇もなく、起業してました。



人のご縁と・・・・運の良さ・・・・


だからバクチで負けるんです。仕事運を絶やさないため。