ペカチカほいほいのブログ

ギャンブル歴50年、浮き沈み人生で出会った楽しい出来事の数々。

クズ屋「超能力者の助言」で客を失う

その事件以降、オッサンは「占い師」を占うことにしてます。


取引先の社長に「占い師」と「超能力者」が好きな方がいて
その方は経営に「占い師」と「超能力師」の助言を仰いでいました。
※そういう方は経営者にけっこういます。ここまでディープはいませんが・・
※占い師は名前の「漢字」と「字画」と「人相」で占うタイプでした。
※超能力者さんは未来が見え、守護霊が見え、心が読める方だそうです。



その社長が強引に「ヒイキの占い師」のとこに
連れてってくれることになって・・・しょうがなく行きました。



街角やビルの一室ではなく、湘南地方の住宅街の一軒家。



浮かないオッサンはすぐ社長に聞きます。
「いくら払うんですか?」
まず金の心配をします。だって興味ないから、ムダ金と思ってるから。


「お心で」


だから・・・そういう世界は嫌いだっつうの


占い時間は30分くらいって・・・・


1000円でいいかな?  それじゃカッコ悪いかな?
俺も社長だしな・・・ええっ 1万円?
1万円はいくら何でも払いすぎだろ・・・馬鹿馬鹿しい。


こう聞きました・
「社長はいつもいくら包むんですか?」
「俺はねえ・・・いつも10万」



じじじじ・・・じゆうまん?



こいつバカじゃねえの? 
吐きそうになったわ。



しかし「オイシイ商品」を出してくれる得意先社長の
「ヒイキの占い師」ですよ、交際費と思って10万だすことにした。



一軒家の6畳ほどの一室で待たされること30分。
他に客もいないのに待たせやがる。
その部屋にはルイヴィトンやらシャネルやらのバックをぶら下げてる。


成金オッサンよりひどいセンスだわ。何見せびらかしてんの?



占い師は女性と聞いていました。


オッサンは想像してたんです。
70歳位で「※白目のふさがった方」なんだろうな。
飲み屋のママを長く続けてきた人だろう。
客の男たちの栄華盛衰をず~っと見てきた。
成功する男、しくじる男のタイプが解るようになった方だろう。
人相、行動、性格、数多く見て「男の未来がひとめ」で解るようになった。
そういう方なら・・・・話を聞く価値がある。


※オッサンは「黒目は真実を見る」「白目は邪心で見る」
なんて思ってましてね、白目がちさんは警戒します。※占い師の白目はね
齢を重ねると瞼が落ちて白目が隠されますね、
白目の見えない占い師は信用してもいいかなと思ってます。




出てきたのが・・・・40歳位のお姉さん??? 歳は同じくらいよ。
手入れの行き届かない茶パツはボッサボサ、顔の肌荒れハンパない。
パチンコ屋でタバコくわえて打ってるのが良く似合うお姉ちゃん。



「ここに名前と生年月日書いてください」


差し出された紙に名前を記入する。


お姉さんは書いた名前になんか書いたり、ペケ線いれたり・・・・
そして顔をまじまじと見る。


オッサン思います。
解ってるよお姉さん「俺は大物になる顔じゃない」ってことはね。
そんな百も承知を他人から言われると
ドタマにくるから言うんじゃねえぞ!


お姉さまが口を開きます。
お待たせしました。結果が出ました。
①あなたは金も入るが全部出ていきます。
②あなたは不幸になります。
③あなたの社員や取引先にも影響が及びます。


結論・・・・名前を変えましょう!


ってことは・・・・オッサンは改名すればシアワセになれるってこと?


そうです!


親がつけてくれた大事な名前だから・・・ヤだな。


いえいえ戸籍とかを変えるのでなく、
芸名付けるような・・・みたいなもんです。


アタシが今名前を付けて差し上げます。


〇〇〇〇から〇〇◆◆の芸名が出来上がりました。
お札に書いてくれました。(字だけは上手だった)


それではお会計お願いします。10万入れた封筒をお渡しです。


帰りの車で社長さんが
「どうです、いい占い師でしょ、あの方のおかげで仕事順調なんですよ」


オッサン
「そうですね・・・・それで順調ならそれを続けるべきですね」



しばらくして・・・・・
その社長から神妙な雰囲気で電話が来ました。


「〇〇社長、大変申し訳ないが、今後商売はしません」



「そうですか、そうおっしゃるなら了解するしかないんですが」
「理由はなんですか?」
「それは全部は言いませんが、いろいろ有りましたよね」
「それで了承ください」
※まあちょっとしたイザコザと、ウチのミスも有ったんです。
※すこしご迷惑かけたんですね。


上客だったのでガッカリでしたが
「逃げた女は追いかけない」が主義です。
敗戦処理を進めましょう。


向こうの営業部長が来ることになりました。
営業部長は社長に「あそこと取引中止」と突然言われて、
ウチに出してた商品の売り先がないんですね、
特に海外向け「電子部品」の売り先が無いんです。


オッサンは台湾のバイヤーを紹介しました。
「ここに売ればいいよ」
電話番号、場所、担当者名、全部教えてあげました。


営業部長に聞きましたよ
「取引中止のホントの理由は何なの?」


部長さん
「社長が最近・・・予言者を社員で雇ったんだわ」
「歳の若い子だが社長にあいつの守護霊がどうの、こいつの背後霊がどうのと」
「こいつは辞めさせるとか、あいつは移動させるとか、厄払いするとか」
「社内は大混乱ですわ」


その予言者がウチと取引するなと言ったんですね?


「その通りです。我々はなにも言えません」


「了解しました。それで納得です」
「理由が解ればいいんです。ご足労でした」


速攻・・・・紹介した台湾人電話です。
「おい! 今そっちに上客紹介した!」
「近いうちにそこから電話が来るはず!」
「いいか!」 
「持ち込んだ商品の2割はウチの紹介料だからウチに払え!」



1年しないうちに・・・ウチにではなく
あの会社に事件が多発した。


①トラックが歩行者はねて死亡事故
②社員がわいせつ物陳列罪で逮捕
③作業中、設備が壊れて社員が大けが
大変な出来事が多発した。
決してザマあみろ・・・じゃありません。


その会社は・・・その苦難を乗り越えて行きました。
そして大きくなったんです。いまやクズ屋のメジャーの一角。


でも・・・最近聞いた話だと
社長が重病らしい。


人生の正解って何でしょうねえ・・・



埼玉県の熊谷市に昔赤線がありました。
20年近く前までは建物が残っていて、※今もあるのかしら・・・
そこは居酒屋になってました。



その占い師事件の起こる5年ほど前でしょうか・・・
熊谷のクラブで飲んでたオッサンはそこのママと意気投合、
店はねた後「飲み直し」しようと2人でその居酒屋に行きました。


居酒屋の暖簾をくぐって入ります。クラブママは勝手に酒を取り出して
飲む準備を始めます。良く来る店だそうです。
やっとこさ居酒屋の女主人が登場。



居酒屋の女将さん・・・・当時80歳位ですかねえ・・・
オッサン見た瞬間・・・・こう言った。


「あんた格闘技やってたね? 暖簾くぐって空気変わったよ」
「あんたアタシと結婚しよう」
「あんたはアタシみたいな女がつかないと大失敗するよ」
「アタシがいればあんた大成功する、あんたそんな男よ」
「アタシが嫌なら〇ちゃん(クラブママ)と結婚しな」


顔に刻まれた深いシワに強烈な迫力を感じる。
白目は無い、黒目しかない。
2時間ほど話をして・・・・
クラブママを送りながら聞いた。


「あの婆さん何者?」


「元芸者さん、関東の置き屋さんが毎年挨拶に来る人よ」


「箱根、熱海、湯河原、鬼怒川、榛名・・・」


置き屋の女将さんが必ず年始に挨拶に来るらしい


居酒屋の支払い4500円だった。
今思うと・・・よっぽど10万払ってよかったわ。


だから・・・・黒目しか信じない。


この居酒屋でカレーが「お通し」で出てきた。