ペカチカほいほいのブログ

ギャンブル歴50年、浮き沈み人生で出会った楽しい出来事の数々。

「続編」正義は負ける、クズ屋は勝つ!

さて、陳Gさんは輸出申請を取り下げることになりました。
この情報はZ社を通じてK社へ速報でもたらされました。



K社のスクラップ「払い下げ」担当者は一安心ですが・・・
まだ情報の段階です。ブツの回収はこれからです。
手元に戻ってきて確認するまで安心できません。


当然、K社のプンプンはまだまだ収まりませんよねえ・・・
工場長を告訴しろとZ社長に詰め寄ってるようです。



Z社からのコメントも聞こえてきます。
「こんな経験はウチの長い歴史で初めてだ」・・
「工場長に不正行為をやられて大迷惑だ」
なんて言ってるみたい・・・・




オッサンの心中は・・・
何? 創業以来初めてってか? ウソこくんじゃない!
いったい今何代目よ?  5代目?  あっそう!!



ハッキリ言っとく、あんたんちの何代前か知らんけどなあ・・・
クズ屋を始めたご先祖様なんてねえ・・・
相当アクドイことやってるはずだから、
絶対にヤクザもんだったはずだから。



現社長が慶応?、先代が学習院?
そこを優秀な成績でご卒業あそばれたかどうか知らんけどなあ・・・
創業された初代は絶対に堅気じゃないから。
切った張ったの世界で生き残ったヤツなんだよ!!




今の超一流企業なんて
創業のころなんて、居座り・乗っ取り・脅しでデカくなったんだから。




えっ? シツコイ? 


そうですか、本題に戻りますわよ!





輸出申請取り下げた「薄型テレビ屑」をどこに戻すか?
これがモメました。



もちろんすべての窓口は「不肖オッサン」が仕切ってます。



Z社は「そのままZ社の本社に持って来い」と言います。
持ってこなかったら陳Gを訴えるとか、
いろんな手を使って商売できないようにしたやるとか・・・
生意気なこと言ってるらしい。
まあZ社長の心境は分かりますけどね、
保税倉庫に置いてあったままの状態で受け取りたいんです。
どっかに降ろして、一部が行方不明になったりを恐れてるんです。




でもねえZ社長さん、それは無理よ、シッパーさんの勝手だから。
所有者は陳Gですからね。
そうしたいなら工場長を神奈川県警に告発してからどうぞ。
オッサンも陳Gもそんな脅しは心配してませんから。



ただ、素直に返せない「別の理由」もあったんです。
陳Gは「そうされると困る」んです。



理由は簡単です。
その保税倉庫の輸出用40Ftコンテナの
入り口から2/3はプラズマテレビを詰めてありますが、
億の1/3は高価な半導体部品を隠してあるんです。



からくりは
陳Gの輸出申請は全量「電子スクラップ(E・PARTS)」になってます。
このテレビガラスの裏には、わずかな基板・電極が付いています。
これなら立派な「E・PARTS」と胸張って言えます。
それを香港でバラシて回収するという理論武装です。
しかも仕入れ価格は激安ですから、税金も微々たるものです。



つまりテレビ屑を隠れ蓑にして、高価な半導体を「密輸出」するわけです。
輸出書類に記載された価格は「激安」ですが、
実際は「そこそこ高価な部品」が隠されてるわけです。
輸出検査時の現物確認でコンテナ開けられても
表から見えるのはグチャグチャのテレビ屑です。
奥まで確認することはまずありません。



もしこのコンテナを直接Z社に入れたら
奥に「半導体部品」を隠してることがバレちゃいます。
これは絶対阻止しないとマズイわけです。
Z社やK社に「こんなの隠してた」なんてチクられたらヤバイんです。




もちろんオッサンも陳Gを守ります。



陳Gは彼らの「最重要仕入先」であるオッサンの


「返してやれよ」


その一言で返すことに「すぐ同意した」んですが、
コンテナはまず「陳G」へ戻してもらって、
テレビ屑だけトラックに積み替えて送り返す。
当然そう言います。



Z社は「また抜かれるかも」とこの案に同意しません。
どうしても自分たちの目で確認して、返却したいんですね。
すでに解決金で500万支払い済みだから、
保税倉庫から直接Z社へコンテナを走らせろ・・と
オッサンに「結構強気の要請」をしてきます。




オッサンは妥協案を出しました。


①コンテナはオッサンとこに入れる
②Z社長はウチに来て、入庫に立ち会いコンテナの解錠をする。
③Z社長の目の前で荷下ろし作業をウチの現場作業員がやる
④プラズマテレビを全量出した後「奥の荷物」をZ社長に見せる
⑤奥の荷物は「テレビ屑」と関係ないブツとZ社長に了解させる。
⑥Z社のトラックにテレビ屑を積み込んで返却する。
⑦K社の立ち合いはOKだがコンテナに乗ることは禁止
⑧奥の荷物については「Z社と関係ないから」口を出さない。
⑨シッパーの詳細については一切情報開示しない。




結局この案で妥結しました。ほぼ半日作業で終わりそうす。



さて「テレビ屑」の返却当日です。
Z社から6名、K社から4名参加して朝8時から待機です。


ウチの女性社員が「中でお茶でも」と言うも、
「要りません!」とぴしゃり!!
かなりの緊張感です、彼らがどんなに必死か解りました。



コンテナを積んだトレーラーが到着、
Z社長は自前のワイヤーカッターを持参してます。
※貸してあげるのに・・・何から何までウチを信用してません。




オッサンの一言
「どうぞ、ワイヤー錠切ってください」


パチンとワイヤー切ってコンテナオープン。
高さ1.5m、幅1m、奥行き1mでラップされたテレビ屑が現れます。



ウチのフォークリフトで12パレット分を降ろしました。
K社の方々が書類と付け合わせながらチェックです。
それを不安そうに見つめるZ社長さんと社員さん。



そのころ・・・オッサンの怒りは頂点でした。
この10人、誰一人「お世話になります」の一言もなく、
「オメエんとこも怪しい」なんて雰囲気で腕組んでふんぞり返って、
ウチの荷下ろし作業が済んだ瞬間、
俺らに「このブツに一切触らないでくれ」と言いやがった。




オッサンはZ社長に声かけた。 ※30半ばの若造よ!!
「おう、Z社長、ウチも忙しいからサッサとコンテナ確認しろ!」



Z社長コンテナに乗って奥まで来ました。
「よく見ろ、これはテレビ屑と関係ないブツだろ、わかるだろ!」



Z社長
「OK、わかった、これは関係ないと認定する」




「そんじゃあKの連中へ伝えろ!」
「テレビ屑はこれが全てです! ってな」
「それから、オメエんとこの社員は「おはよう」も言えねえのか?」
「ちっとは教育しとけよ!」
「最後に、今回の件は蒸し返すなよ、こっちもネタは有るからな」



少し説教しときました。※脅しではありません、脅しはZ社の得意技です。
なんでも・・・バックに広域〇〇団がいるとかいないとか・・・



Z社の10tトラックにテレビ屑を積み込んで作業終了!


Z社もK社もお帰りになりました。


連中に俺何かしたかな? 


あんなに無礼に扱われる覚えは無いんだけど・・・・



まあ実作業は半日でオッサンの仲介作業も2時間だから


500万の利益は悪くないけどね。